モテガンミスティコラム
お問い合わせ

モテガンミスティコラム

【中外日報】オゾン水で除菌 小型噴霧装置を開発 坂製作所

2021年04月16日

モテガンミスティコラム一覧戻る

オゾン水で除菌 小型噴霧装置を開発 坂製作所

産業2021年4月16日 10時07分
オゾン水で除菌 小型噴霧装置を開発

精密加工業の坂製作所(京都市右京区)は、ウイルスや細菌の不活化作用が高い「オゾン水」が噴霧できる装置「モテガンミスティ」を製造販売している。新型コロナウイルス感染対策のために花園会館(同区)をはじめホテルや幼稚園、病院などに導入され、施設職員による日々の消毒に活用されている。

装置は室内向けに機械音を抑制し、かつ小型化した同社製のコンプレッサーに、専用のノズル式エアガンをチューブで接続した構造。重さ6㌔と持ち運びしやすく、短時間で広範囲を満遍なく除菌。作業負担を大幅に軽減する。写真は花園会館での作業。

特長はコンプレッサーの空気圧制御により、オゾン水を新型コロナウイルス不活化に必要な濃度を維持した状態で噴霧できること。自己分解力が高く人体に安全なオゾン水だが、程なくして水に戻ってしまうことから噴霧による除菌は難しいとされていた。

噴霧に使うオゾン水は、水道水に生成器を6分間ほど浸せば完成。エアガンのボトル容器に詰め替えることでランニングコストを大幅軽減。代替にエタノールの使用も可能だ。

装置の価格はオゾン水生成器・エアガン・コンプレッサーがセットで38万5千円。

坂栄孝社長は「医療機関など施設職員の除菌作業の負担軽減を念頭に開発した。利用施設からノロウイルスの抑制や消臭効果があったとも聞いている。施設の除菌に適した装置なので導入をご検討いただければ」と話している。